角換わり腰掛け銀~谷川浩司九段対深浦康市九段

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お立ち寄りいただき有難うございます。


今回は、「角換わり腰掛け銀」をご案内します。
序盤の玉の囲いを築く手順で、私には「角換わり腰掛け銀」が不思議な手順に思われます。

順次、指し手を進めて行きますが、きっと私と同じ思いを感じる方もいらっしゃるのではないかなと思います。

将棋の奥深さを表している一つに挙げられるような気がしています。

では、順位戦B級2組9回戦から次の対局をご案内します。

開始日時 2022-01-12 10:00:00
棋  戦 第80期順位戦B級2組9回戦
先  手 谷川浩司九段
後  手 深浦康市 九段
手合割  平手
場  所 東京・将棋会館
持ち時間 6時間
消費時間 163▲360△360
戦  型 角換わり腰掛け銀



10手目7七角成
後手は「角換わり」に出ました。
10手目77J角成

37手目5六銀
双方が「腰掛け銀」になりました。
ほぼ、同形の戦型です。
37手目56銀

39手目6九玉
ここから「角換わり腰掛け銀」の玉の動きがいつも不思議に思えるんです。
先手玉は居玉から☗6八玉、そして☗6九玉へは一手で済むところを二手かけています。
まぁ、両者ともに玉の囲いにタイミングを計っているのでしょうが・・・( *´艸`)
39手目69玉

40手目4二玉
一方、後手も先手に合わすかのように、☖5二玉から☖42玉。

どの棋士も別の対局の「角換わり腰掛け銀」では似たような手順で<探り合い>のような指し手が進められているのが見かけます。
40手目42玉

48手目44歩
格言・「桂の高跳び歩の餌食」を絵に描いたような局面ですが(笑)、これも先の先を読んでのことでしょう。
48手目44歩

53手目4四歩
これまでの先手の流れから推察すると、この手もあるかなと思いますが、私には少々気になりますので、次にAIに解析してもらいましょう。
53手目44歩

AIによる解析
最善手:53手目☗65歩。

みなさんはいかが思われますか?
よかったら、ご感想をお気軽に絵文字をお寄せいただけたら嬉しいです(。・ω・。)ノ♡

53手目最善手65歩


79手目5五角打ち
飛車・銀両取りですが、☖同銀でも☗同角で同じ形になりますね。
これは<強手>と言えるのではないしょうか。
79手目55角打ち




【棋譜並べ】
初手から終局まで再生してごゆっくりどおぞ。

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